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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻4号

1961年04月発行

薬剤の臨床

婦人科手術における合成止血剤Sodium α—naphthylamine−4—sulfonate (Naphthionin)の使用経験

著者: 綾延明1 武田秀1 湯浅保1

所属機関: 1鳥取大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.331 - P.336

文献概要

Ⅰ.緒言
 生体内に於ける血液凝固過程は極めて複雑であり,未だ多くの未解決の点が残されている。最近血液凝固に関する研究が進展し,Stefanini (1955)等によつて凝固因子の解明が行なわれ,他方多くの止血剤が臨床上に応用される様になつた。
 Sodium α—naphthylamine−4—Sulfonateもこれらの新止血剤の一つである。本剤は1930年Wadekind,Becker及びWienertによつて止血効果のある事を発見されたCongo redに類似した化学構造を有し,1949年Estéve,Langer等によつてその構造式中のNaphthionic acidが強い止血作用を呈する分子団である事が認められ,更に1950年Dubois-Ferriéreによつて広範な動物実験及び臨床実験が行なわれ,その止血効果を確認された薬剤である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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