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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻5号

1961年05月発行

グラフ

蛋白尿と腎微細構造

著者: 東北大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.385 - P.386

文献概要

 説明 蛋白尿を伴う中毒症腎を生検すると,第2〜3図と類似の変化即ち糸球体毛細管基底膜に特異な変化が認められる。われわれの提出せる実験中毒症(ウサギの間脳視床下部に微量の後葉ホルモン注入実験)で蛋白尿を出現する時の腎変化と中毒症腎との間に相似性がある。基底膜は正常腎,刺激にも拘らず蛋白陰性の腎,刺激により尿蛋白陽性となつた後に陰性となつた腎などは総て変化を認めなかつた。之から,尿蛋白は糸球体毛細管基底膜が変化し,透過性が亢進するからであると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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