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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻5号

1961年05月発行

薬剤の臨床

産褥子宮復古について—パルタン錠(Sparteine及びErgometrineの混合製剤)の使用経験

著者: 小坂清石1 渡辺重雄1 村田房雄1 後藤司郎1

所属機関: 1新潟大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.437 - P.440

文献概要

Ⅰ.はしがき
 産褥期は体内変化の変換期にあたり,この間に性器の回復,全身の転換が起こるので一種の不安定移行期といえる。したがつて産褥期においては偶発性疾患は勿論のこと,性器の復古障害をきたし易く,とくに全身変化の急激な早期産褥,分娩後7日間の取扱いは大切な問題である。すなわちこの間に性器の復古が遅延すれば細菌感染を起し易く遂には母体の生命にまで危険を及ぼすことになる。したがつて性器の可及的速やかな復古を計り産褥の不安定状態を短縮することは褥婦の予後にとり極めて重要な事柄であるといわねばならない。
 この目的のために従来種々な子宮収縮剤が使用されているが今回われわれは褥婦に混合内服剤パルタン錠を使用,産褥経過の重要な指針である子宮収縮の状態,悪露の量,色調を検索したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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