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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻6号

1961年06月発行

文献概要

綜説

Relaxinの臨床—(綜説と2,3の経験)

著者: 藤井久四郎1 寿田鳳輔1 田中晃1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.485 - P.494

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Ⅰ.緒言
 1926年Hisawはテンジクネズミに於ける恥骨靱帯弛緩現象の実験的研究の結果,弛緩物質の存在を仮定し後にRelaxinと命名した(Fevold et al.1930)。即ち,Relaxinは恥骨結合離開ホルモンであつて第3の卵巣ホルモン(Eichner et al.1956)とも言われて居り,近年その研究成果が屡々報告される様になつたが,それが非ステロイド性の蛋白ホルモンである関係から他の性ホルモンに比して未だわれわれの知識は十分とは言い難い。
 Relaxinは妊娠しているモルモット,豚,家兎,ヒト,犬,猫,馬,鶏(Hisaw & Zarrow 1950),牛(和田・湯原1954)など多くの動物に於いてその存在を証明されて居り,卵巣・子宮・胎盤等が主要産生部位と考えられておるが,血清にも比較的多量に含まれている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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