文献詳細
薬剤の臨床
妊娠悪阻に対するHomocysteinthiolactonの使用経験
著者: 橋口精範1 熊坂高弘1 畑中貢1 酒井和之1 中井暲典1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.511 - P.515
文献概要
妊娠悪阻の成立機序に関しては今日なお不明であり,種々の説がとなえられており,したがつてその治療にあたつてもいろいろな方法がこころみられている。
しかし,妊娠悪阻の場合は血液性状,中枢神経系,自律神経系,内分泌系などの全身臓器に変化がおこつており,物質代謝障害をきたすことは明かであり,その場合代謝障害の中心となる肝臓に何らか障害をきたすであろうことは考えられるところである。
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