文献詳細
薬剤の臨床
妊娠悪阻に対するBuclizine hydrochloride (Longifene)の使用経験
著者: 張南薫1 野原俊一1 福永完吾1 杉山心一1
所属機関: 1昭和医科大学産科婦人科学教室
ページ範囲:P.531 - P.534
文献概要
日常産科の外来を訪れる悪阻患者は多いがこれに対する治療には種々の方法が用いられており,その結果も一定ではない。
悪阻の原因については未だ確定的なものはないが,ヒスタミンが比較的重要な因子として注視されていることは周知の事実であり,種々の抗ヒスタミン剤が本症の治療に用いられてはいるが,未だ十分に満足できる成績を挙げているとは云い難い。
掲載誌情報