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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻6号

1961年06月発行

症例報告

出血性紫斑病を伴える機能性出血並びに機能性出血に関する一考察

著者: 若月美博1 東公1 小沢彊1

所属機関: 1千葉大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.547 - P.550

文献概要

Ⅰ.緒論
 婦人科疾患に於いて不正性器出血を主徴とする疾患は最も多く,機能性子宮出血は又しばしば見られる疾患の一つである。この機能性子宮出血は,かつて出血性メトロパチーの名によつて呼ばれ,又Schröderがその発生機序を卵巣の成熟卵胞遺残によるものと,病理学的に定義した。多くの率に於いて,確かにこの卵胞遺残が発見されたが,その後の研究で,必ずしも成熟卵胞遺残が発見されず,又子宮内膜が増殖期のみでなく,分泌期にも不明の持続出血が起り,更に血中エストロゲン値の低い場合もある事が分り,之等を一括して機能性出血と呼ぶようになつた。
 先年之等の問題の解明に,唐沢,斎藤,大橋等の特別講演がなされたのは,まだ耳新らしい事である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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