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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻7号

1961年07月発行

文献概要

薬剤の臨床

N—(5—Nitro−2—furfurylidene)−1—aminohydantin (Furadantin)の使用経験

著者: 一宮勝也1 田中暎雄1 岡吉弥1 高橋葉子1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.605 - P.607

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Ⅰ.はしがき
 近年の新しいサルファ剤や抗生物質の出現は細菌性疾患の治療をかなり容易なものとした。しかし,これらの薬剤の乱用や,素人の未熟な使用から耐性菌の出現がみられ,治療に大いな困難をもたらして来ていることも事実である。
 1944年にDodd及びStillmanによつて発見されたニトロフロンの抗菌作用はNitrofurazone及びNitrofurfuryl Methyletherとして利用されてきたが,更に安定性及び広い抗菌性と耐性菌発現度の低い点で優れたN—(5—Nitro−2—furfuryli—dene)−1—aminohydantoin (Furadantin)が発見された。本剤はMintzer他(1953)の基礎的研究やAbrams他(1954)及びNesbitt他(1957)の臨床的研究によつて示されているように尿路感染症に対して著しい効果を認められて居り,Twiss他(1956)によつて胆汁排泄の知見から胆管感染症にも著効を呈することも知られている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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