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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻7号

1961年07月発行

薬剤の臨床

トリコモナス腟炎に対するトリコフロンの使用経験

著者: 赤堀和一郎1 中島養郷1 武内久仁生1 筑後郷1

所属機関: 1神戸医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.609 - P.612

文献概要

Ⅰ.緒言
 近年化学療法剤の進歩により種々の感染性疾患に対する治療は略々完成されたと云い得る状況になつて来たが,しかし産婦人科領域における帯下,或いは外陰部掻痒感を主訴とする腟トリコモナス症は増加の傾向を示している。本症の治療は最近目覚ましい進歩を遂げて来ているが,屡々再発を繰返し,尚根治することは仲々困難である。従つて更に有効なる抗トリコモナス剤の出現が期待され,探索されているところである。われわれは今回FurazolidoneとNifuroximeとを主剤としたTricofuron腟座薬(山之内製薬)を使用する機会を得,その治療効果と鏡検及び培養成績との関係について検討し,次の如き成績を得たのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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