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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻8号

1961年08月発行

グラフ

妊娠人子宮筋筋電図

著者: 野本利明1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.661 - P.662

文献概要

 人体妊娠子宮がホルモンや物理的刺激によつて鋭敏な筋活動の変化を示すことは知られていても,直接腹壁を通して筋活動の盛んな妊娠子宮体部からの筋電図については知られていない。今回私は34才妊娠第15週の妊婦について,次の様にして子宮筋筋電図を得ることができた。第1図に示す様に電極は断端を露出した300μエナメル被覆銅線で,穿刺用注射針を外套針として経腹壁的に子宮体部前壁ほぼ中央の筋層内に刺入し,30分間の安定期を置いた後,三栄測器12誘導脳波計に接続し記録した。
 第2図(1)(2)の曲線は妊娠4ヵ月無処置の子宮から記録したもので,200μV〜400μVの大棘波群を混えた約5c/sの波からなる。なお同図(3)は同時に腹壁皮下から誘導したもので,30μVの規則正しい棘波は心電図である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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