文献詳細
臨床研究
文献概要
Ⅰ.緒言
子宮癌と妊娠との合併は,その頻度が極めて低率であるのみならず母体と胎児の二つの生命にかかわる問題でもあり,亦非妊婦人に於ける場合と異り妊娠・分娩・産褥という特殊の母体変化の加わることに依つて,その予後及び治療方針については一層重大な意義を有するものである。
妊娠と子宮癌の合併頻度に関する諸家の報告をみるに第1表・第2表の如く極めて稀なことである。我々は最近24才の若年初産婦に於いて子宮腟部癌と妊娠9ヵ月が合併し腹式帝王切開術と広汎性子宮全剔出術を行つた1例を経験したので報告する。
子宮癌と妊娠との合併は,その頻度が極めて低率であるのみならず母体と胎児の二つの生命にかかわる問題でもあり,亦非妊婦人に於ける場合と異り妊娠・分娩・産褥という特殊の母体変化の加わることに依つて,その予後及び治療方針については一層重大な意義を有するものである。
妊娠と子宮癌の合併頻度に関する諸家の報告をみるに第1表・第2表の如く極めて稀なことである。我々は最近24才の若年初産婦に於いて子宮腟部癌と妊娠9ヵ月が合併し腹式帝王切開術と広汎性子宮全剔出術を行つた1例を経験したので報告する。
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