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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻8号

1961年08月発行

臨床研究

24歳婦人に見られた妊娠兼子宮癌の1例

著者: 湯原安彦1 大森千里1

所属機関: 1姫路赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.665 - P.668

文献概要

Ⅰ.緒言
 子宮癌と妊娠との合併は,その頻度が極めて低率であるのみならず母体と胎児の二つの生命にかかわる問題でもあり,亦非妊婦人に於ける場合と異り妊娠・分娩・産褥という特殊の母体変化の加わることに依つて,その予後及び治療方針については一層重大な意義を有するものである。
 妊娠と子宮癌の合併頻度に関する諸家の報告をみるに第1表・第2表の如く極めて稀なことである。我々は最近24才の若年初産婦に於いて子宮腟部癌と妊娠9ヵ月が合併し腹式帝王切開術と広汎性子宮全剔出術を行つた1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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