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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻8号

1961年08月発行

薬剤の臨床

未熟児におけるDurabolin使用経験

著者: 弓立博1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.685 - P.689

文献概要

緒言
 新生児,殊に未熟児の保育に関しては全身状態の監視はもとより,酸素補給,保温,湿度,栄養等の点を考慮せねばならないが,さらに補助的療法として種々の成長促進物質の利用が近年とみに進歩の度を加えており,特に蛋白同化作用を高める意味において蛋白同化ステロイドの臨床応用が盛んとなつた。現在までRuzika,Kochakian,Korenchevsky等を始めとして,男性ホルモンにはN蓄積,主体内水分の貯溜,並びに電解質の蓄積,男性化作用及び他の作用がある事が約30年前に報告され,漸次,男性ホルモンのこの種の臨床応用及び蛋白同化ステロイドの使用にあたつて男性ホルモン本来の作用である男性化作用があつたため,女子や新生児においては長期大量使用する事は充分な配慮が必要である。従つて男性化作用を出来るだけ少なくし,しかも同化作用の強いホルモンの出現が望まれるわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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