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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻8号

1961年08月発行

薬剤の臨床

デュラボリン試用例について

著者: 秋山精治1 加藤繁1 江部道夫1

所属機関: 1福島医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.691 - P.695

文献概要

緒言
 未熟児は生活力が弱く,その死亡率も高いので,その哺育法については種々新しい工夫がなされているが,就中,蛋白同化を促進し体重の増加をはかると云うことは,未熟児の哺育に於て最も重要な意義を持つものと思おれる。
 蛋白同化ホルモンについては,1935年Kocha—kian及びMurlin1)が男子尿エキスに窒素蓄積作用のあることを発見して以来,Testosterone及びその誘導体が着目されたが,その臨床的応用に際しては男性化作用,Na及び水分貯溜作用等の副作用を伴うために,その使用が制約されていた。そこで臨床医家にとつて副作用のない強力な蛋白同化作用を有する薬剤の出現が望まれていた。1950年にEisenberg及びGordon等2)が肛門挙筋の重量増加が蛋白同化度の示標となることを発表するに及んで,同化ホルモンの研究は著しい発展を遂げた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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