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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科15巻9号

1961年09月発行

薬剤の臨床

セデス錠による後陣痛鎮痛効果について

著者: 吉谷恒夫1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.765 - P.768

文献概要

1.まえがき
 近来,鎮痛剤に関する研究が進み,術後等の疼痛に対しては種々多数の薬剤が使用され又効果を上げて居るのであるが,分娩後の疼痛,就中後陣痛に関しては一般に関心が薄く"後陣痛は本来子宮の復故機能を促進するものであり,疼痛の程度は多くは苦痛とならぬものであるから無理に緩解処置を講せず放置し自然の軽減を待つのが良い"と患者の苦痛を等閑視したり,或は微弱な鎮痛剤や,ホルモン剤の使用により事足れりとして居たのが多いのであるが,かなりに,特に経産婦に,多く見られる後陣痛を除去する事は,褥婦を苦痛より開放するだけでなく分娩後の一般状態の回復に,ひいては授乳に対しても良い影響を与えるであろうと考えられる。
 そこで種々の条件に適する薬剤として,塩野義製薬のセデス錠を後陣痛緩解の目的で使用し,その臨床成績を以下報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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