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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻1号

1962年01月発行

産科 双胎

紙様児を伴つた一卵性双胎の1例

著者: 小坂清石1 本多啓1

所属機関: 1新潟大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.55 - P.57

文献概要

緒言
 双胎において,1児は充分な栄養供給のもとに正常な胎内発育を遂げるのに反し,他の1児は何等かの母体側或は胎児側の原因によつて子宮内発育を遂げ得ず死亡した場合,その死亡児は発育した他児により圧迫され,漸次水分及び羊水が吸収されて所謂紙様児となつて娩出される事が稀に見られる。
 われわれは最近,1卵性双胎の1児は妊娠10カ月で正常産をしたが,他の1児は妊娠約5カ月まで発育後死亡し紙様児となつて娩出された1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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