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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻1号

1962年01月発行

文献概要

産科 妊娠腫瘍

妊娠子宮筋腫核出術後の分娩の観察

著者: 高尾直良1 宮内志郎1 関智己1

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科学数室

ページ範囲:P.73 - P.76

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まえがき
 日常の診療に際して私共は時々妊娠中に筋腫や卵巣腫瘍を発見することがある。このような場合どんな処置をとつたらよいか,自然分娩にまかすべきか或は手術操作を加えるべきかの判定に悩む時があると思う。文献によると妊娠と子宮筋腫合併の治療に関しては必ずしも積極的方針をとる必要のないことが多くの学者の見解として報告されている。しかし又筋腫またはその他に合併症が認められた場合はそれまでの待期的,保存的態度を捨てて,手術を行う必要があり,その効果は加療の適期と慎重かつ適切な治療とによつて期待し得ると言われている。私共は最近,筋腫子宮妊娠例の数例に核出術を行い臨床経過,分娩経過を観察したので,特に筋腫核出術の可否について検討してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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