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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻10号

1962年10月発行

婦人科 性器出血

性器出血に対するε—アミノカプロン酸(イプシロン錠)の止血効果について

著者: 奥山通雄1 沢山興1 内田千吉1

所属機関: 1大阪鉄道病院産婦人科

ページ範囲:P.777 - P.780

文献概要

緒言
 産婦人科領域においては,性器出血は常に遭遇する問題であるが,また一方では止血困難なためにその治療に悩まされる場合も比較的多い。かかる場合に強力な止血作用を有し,かつ性周期に影響の少ない薬剤の出現は臨床医家の久しく渇望するところである。
 さて抗線維素溶解酵素剤イプシロン(ε—アミノカプロン酸)は第1表の如き構造式を有し,その作用機序は出血時のプラスミンおよびプラスミノーゲンの活性化に対し最も強力な抑制作用を有するといおれている。今回イプシロン錠使用の機会を得,性器出血の患者に応用した結果,極めて顕著な止血効果を認めたのでその臨床成績の大略について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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