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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻10号

1962年10月発行

文献概要

連載 MY THERAPY in series・3

子宮局所麻酔法

著者: 下平和夫1

所属機関: 1東京逓信病院

ページ範囲:P.789 - P.789

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 妊娠初期人工中絶には種々の麻酔法が使用されているが,一番昔より使用されていたのは局麻酔法ではないかと思う。私の亡父下平尚は明治42年に大学を卒業したが,この頃より専ら塩酸プロカイインによる局麻を使用していた。
 戦前は法律上からいつても,数からいつても人工妊娠中絶は問題にならなかったが,戦後はこれの激増に伴なつて各種優秀な麻酔法が発達し,一時この局麻法は衰微したが,Epirocain,Xylocainの出現により再認識されるにいたつた。しかしながらなお一部には局麻剤によるショックの危険を唱うる者があり,さらに鎮痛効果の不確実により一般化してはいない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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