文献詳細
産科 分娩・1
文献概要
緒言
陣痛時に胎児心搏数の減少することは1822年Lejumeau de Kegaradecによりはじめて観察された。しかしそのmechanismは確立されておらぬ。一般に徐脈のある種のpatternは頭蓋内圧の増加した場合,異常な子宮収縮,母体の血圧低下,胎児の低酸素症,臍帯の圧迫などの際に認められる。私は胎児の徐脈が頭蓋の圧迫その他と関係があるか否かを確かめるため,アトニン点滴,デリバリン投与,内診の際の泉門の圧迫,鉗子分娩,また吸引分娩時などの児心音の変化を心音計により連続的に観察し心音図を作成した。
陣痛時に胎児心搏数の減少することは1822年Lejumeau de Kegaradecによりはじめて観察された。しかしそのmechanismは確立されておらぬ。一般に徐脈のある種のpatternは頭蓋内圧の増加した場合,異常な子宮収縮,母体の血圧低下,胎児の低酸素症,臍帯の圧迫などの際に認められる。私は胎児の徐脈が頭蓋の圧迫その他と関係があるか否かを確かめるため,アトニン点滴,デリバリン投与,内診の際の泉門の圧迫,鉗子分娩,また吸引分娩時などの児心音の変化を心音計により連続的に観察し心音図を作成した。
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