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特集 故Pommerenke教授追悼号
故W. T. Pommerenke教授を偲ぶ
著者: 尾島信夫1
所属機関: 1慶応義塾大学産婦人科
ページ範囲:P.179 - P.180
文献購入ページに移動 私がDr.Pom.を初めて知ったのは1954年3月末に慶応医学部に戦後最初の交換教授として来られた時であつた。その使命は学内でカリキユラムや教授法について相談したり学生に臨床指導を行つてみせたり,また入類の生殖や不妊等に関する研究について相談に応じること,各所の医学校や学会に於て彼の研究事項について講演したり,或は各地を訪ねて人類の生殖問題研究について日本中の指導者に会うという様なことであつた。私は当時の阿部(医学部長),草間,安藤3教授の意をうけてDr. Pom. の世話係をしたので彼の滞日中殆んど一緒に行動したし,その後1年間私がRochester大学に留学した時はこちらがお世話になつた。以来8年間,実際に再会したのは一昨秋Rochester及びSan Franciscoでの数日間に過ぎないのだが手紙や人を介しての交誼は終始変ることなく続いた。
不妊問題研究家としてのDr. Pom. は頚管粘液がお得意の様であつた。長く米国外に滞在する以前は多勢研究員がいたという彼の研究室が私の行つた時も彼のofficeの向い側にあつた。
不妊問題研究家としてのDr. Pom. は頚管粘液がお得意の様であつた。長く米国外に滞在する以前は多勢研究員がいたという彼の研究室が私の行つた時も彼のofficeの向い側にあつた。
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