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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻3号

1962年03月発行

文献概要

産科 新生児

新生児,殊に未熟児に対する蛋白同化ホルモン剤2—Hydroxy-methylene−17α—methyl-dihydrotestosteroneの使用経験

著者: 足高善雄1 中村寛一1 榎本恒雄1 武弘利子1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.198 - P.202

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緒言
 Korenchvsky,Kochakian等の,テストステロンに関する基礎的研究以来,男性ホルモンには,本ホルモン本来の男化作用を持つほかに,生体内窒素の蓄積を促し,Na,Cl,K等の電解質代謝,及び水代謝等に影響を及ぼすことが次第に明らかとなり,最近では未熟児,消粍性疾患等に対する臨床的要求の昂まると共に,本ホルモン本来の男化作用については,出来るだけこの副作用を少なく,蛋白同化能のより高い物質への探究が行われ,Shelton,Varden (1946)等の未熟児に対するMethyltestosteroneの投与に始まり,Testos—terone propionate,Androgen,Estrogen混合両性ホルモン,M.A.D.(Methylandrostendiol等が,諸家により,未熟児の栄養に用いられて来たが,多少の程度の差こそあれ,その用量と持続の度によつては,明らかに男化作用のあることが認められている様である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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