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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻3号

1962年03月発行

文献概要

産科 産科麻酔

帝王切開術における腰部硬膜外麻酔

著者: 佐藤光男1 渡部敬1 青葉祐子1

所属機関: 1東北大学医学部麻酔学教室

ページ範囲:P.205 - P.209

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 帝王切開術時の麻酔条件について考えてみると,一般手術時と同様に無痛であること,手術がし易いことおよび患者にとつて安全であることの他に,分娩後弛緩出血等の子宮収縮不全を来さないことおよび胎児に悪影響を及ぼして仮死や死亡を来さないことが必要である。
 我々は帝王切開術(以下帝切と略す)に対して,以前は全身麻酔を行ない,とくに笑気・クラーレ法を推奨した1)2)。しかし全身麻酔では未熟児の仮死を避けることは難かしく,また時として嘔吐や溢流regurgitationがみられた。従来,産科麻酔における母体死亡の約半数は胃内容の気道内吸引によるものであるといわれている3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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