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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻3号

1962年03月発行

婦人科 腟感染症

Trichomonas腟炎の難治性について

著者: 大川知之1 武田正美2 宮川こう2

所属機関: 1福島医科大学産婦人科教学室 2岩手県立中央病院産婦人科

ページ範囲:P.220 - P.224

文献概要

I.はしがき
 Trichomonas (以下T.と略す)腟炎は婦人科疾患の中では余りにもありふれた疾患であるためにとかく重要視されないきらいもなくはない。これは本疾患がそれ程重大な結果をまねくことがないと云う理由と現在はどうしても再発を防ぎ得ない治療面の限界がそうさせているものと思われる。患者自身は再発すればする程医者を手こずらせ執拗に来院してくる。このことは本症の婦人を悩ますことの大きさ,そしてその難治性を如実に物語るものである。
 ここに我々は臨床成績より複雑多岐にわたる本症の難治性の原因解明の一つの糸口を見出さんと試み,若干の知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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