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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻4号

1962年04月発行

文献概要

産科 外姙娠

卵管結核と卵管妊娠との合併例

著者: 水戸洋一1

所属機関: 1富土製鉄釜石製鉄所病院

ページ範囲:P.300 - P.303

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緒言
 婦人性器結核に関して本邦では1941年に篠田,岩淵1)が腟内容物,月経血及び子宮内膜から結核菌の分離培養に成功しその診断に劃期的な進歩がなされ,この培養法及び子宮卵管造影法(以下H.S.Gと略)や子宮内膜検査により性器結核(以下g.tbcと略)の発見が容易となると共にg.tbc.と不妊症との関係が注目されるに至つた。即ち篠田2)はH.S.G.を行いg.tbcの90〜95%は絶対不妊であると述べた。一方Warthin3)(1897)がg.tbcと外妊の合併例を報告して以来,1900年代になつて同様の報告が増え,g.tbcは外妊の成因としても注目されるに至つた。
 我々も最近g.tbcに卵管妊娠を伴つた症例を経験したので報告すると共にg.tbcと外妊に関する文献的考察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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