文献詳細
文献概要
産科 外姙娠
子宮内外同時妊娠の1例
著者: 松田静治1 中村猪三郎1
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.304 - P.308
文献購入ページに移動緒言
子宮内外同時妊娠は二卵性双胎の一変型として興味がある許りでなく,診断の非常に困難な疾患である。欧米ではDuverny (1708年)以来比較的多くの報告があるが,本邦では現在迄約30症例を数えるにすぎない。吾々は昭和32年妊娠6カ月の子宮内妊娠に右卵管妊娠破裂を合併し,しかも子宮内胎児はその後順調に経過し,満期分娩を遂げた珍らしい症例を経験したので茲に報告する。
子宮内外同時妊娠は二卵性双胎の一変型として興味がある許りでなく,診断の非常に困難な疾患である。欧米ではDuverny (1708年)以来比較的多くの報告があるが,本邦では現在迄約30症例を数えるにすぎない。吾々は昭和32年妊娠6カ月の子宮内妊娠に右卵管妊娠破裂を合併し,しかも子宮内胎児はその後順調に経過し,満期分娩を遂げた珍らしい症例を経験したので茲に報告する。
掲載誌情報