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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻5号

1962年05月発行

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新しいエストロゲン内服剤Devocin錠(17—α Ethinylestradiol−3—methylether)の臨床治験

著者: 荒木日出之助1 外山順一1 田口修1 林正1 石原真治郎1 瀬藤隆1

所属機関: 1昭和医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.391 - P.393

文献概要

まえがき
 Estrogenは日常広く産婦人科領域に於て応用されているが,今日その製剤は多数を極め,天然Steroid系,Steroidester系,Ethinyl誘導体系,合成発情物質,Diethylstilben系,Hexe—strol等が挙げられる。Estrogenを投与するにあたり経口投与は患者に苦痛を与えることがなく,最も簡便な方法であるが,内服されたEstrogenは腸管より吸収され,門脈を経て肝臓に至り,ここで分解され,不活化されることは既に知られているところである。従つて肝臓に於て不活化されないか,又はある程度不活化されてもEstrogen本来の機能を失うことの少い内服Estrogen製剤が望ましい。現在内服Eetrogenとしては,1)Stemid系即ち17α—Ethinylestradiol,Estriol,2) Stilben系としてDiethylstilbestrol,Hex—estrol,Dienstrol,Bellzestrol,3) Triphenyl—ethylen系のChlorotrianisene,4) Allenolic acid誘導体のMethallenestril等が使用されている。一方我々は日常診療にあたつて分娩及び人工流産後,その生理的範囲を越える子宮出血と収縮不全を併う子宮復故不全症及び子宮内膜再成不良と考えられる長期月経或は機能性出血に遭遇することが多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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