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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻8号

1962年08月発行

婦人科 性器感染

綜説

産婦人科領域におけるOxyphenbutazone (Tanderil)の使用経験

著者: 竹内久弥1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.601 - P.606

文献概要

I.はじめに
 最近の化学療法及び抗生物質療法の発達は目覚ましいものがあり,感染症の治療はこれに終始しているといつても過言ではない。しかし,炎症を組織反応の側から見ると,炎症によつて起る局所の欝血,浮腫,細胞浸潤は抗生剤などの薬剤の効果に対してはむしろ好ましからざる状態であるといえ,そこで近年各種の消炎剤が試みられるようになつた。これらの薬剤としてはtrypsin,stre—ptokinase,cortisone,hydrocortisone,phe—nylbutazoneなどが挙げられ,既に臨床的に関節炎,筋炎,膿瘍,火傷,外科的創傷などに用いて好結果が報告されている。産婦人科領域においてもこれら消炎剤の利用の考慮されて良い場合が多いと思われるが,その報告は少いようである。われわれは今回,藤沢薬品より,スイスGeigy社において開発された新消炎剤oxyphenbutazone(製品名Tanderil)の提供を受け,これを幾つかの婦人科領域に試用する機会を得,注目すべき結果を得たのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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