icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻8号

1962年08月発行

婦人科 検査法

簡易尿検査用試験紙(Combistix試験紙)の有用性について

著者: 五十嵐彰1 清水秀光1 渡辺保1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.615 - P.617

文献概要

I.はじめに
 尿検査,とりわけ尿蛋白,尿糖の定性定量検査法は,内科はもちろんのこと,殆どあらゆる臨床において日常行なわれている臨床検査法である。わが産婦入科領域においては,いうまでもなく,尿蛋白定性検査は,妊娠中毒症発来を予知するため日常行なわれている重要な検査である。このように繁用されている検査法であるにかかわらず,今までその手技に対して,なんら目ぼしい改良が加えられていない。すなわち,尿蛋白,尿糖の定性定量検査法には,臨床検査書に見られるような各種の方法があるが,それらはいずれもその手技が簡易とはいいにくく,多くの尿検査を強いられる病院にあつては,そのため相当多くの時間が費されている。さらにその判定については,その多くは判定基準を一応定めてはいるが,はなはだ主観的なものである。
 このたび試作された尿検査用のコンビステイックス試験紙は,これらの諸問題を解決すべく作製されたものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら