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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻8号

1962年08月発行

産科 中毒症

後期妊娠中毒症治療に使用せるPolythiazide (Renese)の臨床成績

著者: 上野雅清1 磯晴男1

所属機関: 1順天堂大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.634 - P.639

文献概要

Ⅰ.緒言
 妊娠中毒症の治療薬剤として,1957年chloro—thiazideが発見されて以来,benzathiodiazide系薬剤が降圧並びに利尿効果を有する点から,現今広く使用されているが,それも最近では薬用量が少く,長時間持続効果を有し,更に多量使用しても副作用のないものが要求されて来ている傾向にある。そこで,この度,その要項を満してくれると思おれるpolythiazideがAmericaのPfeizer社で発見され,その提供(台糖ファイザー)を受けたので,われわれはこれを後期妊娠中毒症に使用し,2・3の知見を得たのでここに報告する。
 polythiazideの化学名は,2—methy1-3,4—di—hydro−3—(2’,2’,2’,trifluoraethyl-thiomethyl)—6—chloro−7—sulfamy1-1,2,4—benzothiadiazine—1,1—dioxideであり,構造式は次の如くである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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