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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科16巻9号

1962年09月発行

文献概要

連載 My Therapy in series・2

妊娠悪阻の治療/妊娠後半期で胎児未熟で破水した時の治療

著者: 官川統1

所属機関: 1東大病院分院

ページ範囲:P.694 - P.695

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 妊娠悪阻にたいする治療は最近新らしい薬剤がつぎつぎと登場しそうとうな効果が報告されている。
 肝庇護剤(グルクロン酸,パントテン酸,メチオニン,チオクト酸,ブドー糖等),抗ヒスタミン剤,ビタミン類(B6,K,Cなど)自律神経節遮断剤,中枢性嘔吐抑制剤(クロールプロマジン,ペルフェナジンその他)などは各々60〜80%の成績を示している。難症な場合,2〜3日間隔でつぎつぎと薬剤をとりかえて投与してもなかなか症状改善されず患者の信用を失ない,または人工中絶のやむなきにいたるか,はたまた妊娠の経過による目然治癒に期待するなどにひどく迷うことがある。私はいろいろ治療を行ない効果が得られぬ時には副腎皮質ホルモンを短期間使用し著効を得ているので諸家にもいまだ使用経験のない場合,ぜひともおすすめする次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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