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研究 Clinical Research
未熟児における骨髄輸(血)液の問題について
著者: 奥山通雄1 沢山興1 内田千吉1
所属機関: 1大阪鉄道病院産婦人科
ページ範囲:P.789 - P.793
文献購入ページに移動未熟児の死亡頻度は,保育術式や治療法の進歩によつて年々減少の傾向をたどっている。近代的保育術式の中で,死亡頻度の減少に大きな役割を果したものの中の一つにカテーテル栄養あるいは細管栄養(Tube feeding)がある。しかし,このカテーテル栄養も時には嘔吐が激しく続いたりして不適当な場合が生じてくる。
かかる場合に,水分あるいは栄養剤等の補給がしばしば非経口的に行なわれるのであるが,未熟児では,特に頻回の血管内注射も困難であり,皮下筋肉内注射では,注射部位にすぐ硬結を作つたりして量的に非常に制限をうける。このような場合,骨髄を利用すると注入操作も比較的容易であり,かつまた,無限の液体受容能があるため量的制限もなく,充分目的を達しうると思われる。
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