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連載 MY THERAPY in series・15
産婦人科領域における貧血と非経口的鉄剤による治療
著者: 古谷博1
所属機関: 1東京大学分院
ページ範囲:P.805 - P.805
文献購入ページに移動 成熟期にある婦人では毎月きまつて月経時に血液を失なうから,それに見合うだけの造血に必要な栄養素が吸収,利用され,造血機能が男性と少しちがつた機序で営なまれていなければ,この漫性的な失血で貧血に陥ることは当然老えられる。
生体の活動は究極のところは酸素をとり入れ,炭酸ガスと水を排出する一連の化学反応が主体となつているものであるから,酸素を全身に運搬する血色素量が減少する貧血では,全身の活動にとつて本質的な機能低下を来たしてくるわけで,その意味からも,成熟期婦人の貧血は広い意味でなんらかの生活力の減退を来しているわけである。
生体の活動は究極のところは酸素をとり入れ,炭酸ガスと水を排出する一連の化学反応が主体となつているものであるから,酸素を全身に運搬する血色素量が減少する貧血では,全身の活動にとつて本質的な機能低下を来たしてくるわけで,その意味からも,成熟期婦人の貧血は広い意味でなんらかの生活力の減退を来しているわけである。
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