文献詳細
薬剤・1
文献概要
緒言
Estriolは,1930年Marrianが始めて妊婦尿中より分離したestrogenで,estradiol estroneに比し生物学的作用が弱いために,単にestrogen代謝における終末産物としてしか認められず,臨床的にも応用されることは少なかつた。
1956年Puck & Hubnerは家兎およびモルモットの生殖器に対するestriolの作用をestradiolと比較し,estriolが単にestrogenの終末排泄物ではなく子宮頚部,腟および恥骨結合に対してつよい作用を示すことを報告し,さらにPuckは,estriolを閉経後の婦人に投与すると頚管および腟に作用し,子宮腟部をを結合織の軟化,充血,水分貯溜のために軟化し,腟上皮細胞の角化作用を有することを認め,さらに家兎およびモルモットに投与して恥骨結合の離開作用のあることも実証しており,estriolは,estrogenの作用機序の中心で大きな意義を有するものであると考えた。
Estriolは,1930年Marrianが始めて妊婦尿中より分離したestrogenで,estradiol estroneに比し生物学的作用が弱いために,単にestrogen代謝における終末産物としてしか認められず,臨床的にも応用されることは少なかつた。
1956年Puck & Hubnerは家兎およびモルモットの生殖器に対するestriolの作用をestradiolと比較し,estriolが単にestrogenの終末排泄物ではなく子宮頚部,腟および恥骨結合に対してつよい作用を示すことを報告し,さらにPuckは,estriolを閉経後の婦人に投与すると頚管および腟に作用し,子宮腟部をを結合織の軟化,充血,水分貯溜のために軟化し,腟上皮細胞の角化作用を有することを認め,さらに家兎およびモルモットに投与して恥骨結合の離開作用のあることも実証しており,estriolは,estrogenの作用機序の中心で大きな意義を有するものであると考えた。
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