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Listeria monoscytはグラム陽性,1-2μ長,Corynebactに属す。その肉芽腫はretikulohis—tiocytarの構造で中心壊死し,中にLを入れ,周囲との境界鮮明。Lを証明するには凝集反応,補体結合反応が用いられる。人体Lは1000例ほど報告され,うち婦人科に関係するものでは,Halle大学6000分娩中L6例(死産の1/60),Dresden 7678分娩中L4例,Leipzig 3246分娩中7例(死産の1:29),著者1498分娩中6例(死産の1:13),Gottingen 7813分娩にL6例などという頻度であつた。L罹患婦人は死流産がきわめて多い。L婦人で生産は3例の報告を見るのみ。著者はBrerrierhovenで5年間死産児を精査して来たが,L発生は1960年が最初で,同内科では3年前からLを見ているから,それが1960年以後死産をして反映して来たのであろう。
著者は自験10例を簡単に解説した。7例はL確認,3例はその疑濃厚。母親は病獣との接触の既往あり。母の保菌期間は118-306(平均212日)で,3例は早産流産,生存したのはL性腎盂腎炎,髄膜炎の母2例のみであつた。著者1498分娩のperinatale Mortalitatの8%をLが占めたことになる。
著者は自験10例を簡単に解説した。7例はL確認,3例はその疑濃厚。母親は病獣との接触の既往あり。母の保菌期間は118-306(平均212日)で,3例は早産流産,生存したのはL性腎盂腎炎,髄膜炎の母2例のみであつた。著者1498分娩のperinatale Mortalitatの8%をLが占めたことになる。
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