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連載 MY THERAPY in series・16
抗生物質の併用
著者: 水野重光1
所属機関: 1順天堂大学
ページ範囲:P.879 - P.879
文献購入ページに移動 一般臨床家が感染症に遭遇する場合,起因菌を分離・同定し,さらに感受性試験をも施行する人はどの程度いるであろうか。大学の附属病院始め,大きな病院では中央検査室が整備されつつあるから,今後検査物を中検に依頼する人は漸次多くなるであろうが,決定までに日時を要する。また直ぐ検査を依頼できる機関を持たぬ人は大体の見当をつけて薬剤を使用する揚合が多いであろう。一方混合感染例に遭遇する場合も少なくない。
産婦人科領域感染症の起因菌のうちで,頻度からいつてもまた薬剤耐性の上からいつても問題となるのはブドウ球菌とグラム陰性桿菌であることはいうまでもないが,特に耐性を獲得しやすい点から最も注意を要するのはブドウ球菌であり,また混合感染中頻度の高いものの一つとしてブドウ球菌とグラム陰性桿菌中の代表の大腸菌を挙げることができる。そこでこのような2種または2種以上の菌による混合感染症並びに耐性ブドウ球菌のような耐性菌による感染症の治療として抗生物質の併用が考慮されることになる。
産婦人科領域感染症の起因菌のうちで,頻度からいつてもまた薬剤耐性の上からいつても問題となるのはブドウ球菌とグラム陰性桿菌であることはいうまでもないが,特に耐性を獲得しやすい点から最も注意を要するのはブドウ球菌であり,また混合感染中頻度の高いものの一つとしてブドウ球菌とグラム陰性桿菌中の代表の大腸菌を挙げることができる。そこでこのような2種または2種以上の菌による混合感染症並びに耐性ブドウ球菌のような耐性菌による感染症の治療として抗生物質の併用が考慮されることになる。
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