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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻12号

1963年12月発行

文献概要

文献紹介

estrogen長期投与と子宮内膜,他

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所属機関:

ページ範囲:P.940 - P.940

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 著者らの長年の研究で,去勢ラット腟は内因性のcyclic activityをもち,libcc estradiolで明らかな周期変化を呈する。去勢後副腎を剔除するとestradiolに対する感受性は亢進するが,DOCA・progesteroneは低下せしめる。下垂体剔除はほとんど感受性に影響しないという結果がえられている。こうした内因性effectorはヒトでは腟でなく,子宮内膜なので,去勢または卵巣不全の婦人について,estradiol 400 ibu5カ月注射(1),去勢・閉経またはTurner症候群婦人に100mg estra—diolピレット,および20mg stil—besterolピレット埋植(2),重症無月経婦人に永続性のestradiol cyc—lopentyl propionate 10mg/月3カ月注(3)を行なつて,内膜の周期変化出現をうかがつた。(1)では開始1〜2カ月で出血がおこり3〜5日つづき,注射期間に4回の周期出血あり,内膜にはglandular cystic hyperplasiaを見た。(2)のピレット吸収は遅く,1日113ccの割であるが,埋植1〜4カ月後に出血はじまり,4〜5回の周期的の出血が治療期間に発生,腟スメアには好酸球が20%の高率に出現,内膜のpe—riodic responseが見られた。(3)でも6カ月間に5回の自然的周期的出血あり,内膜増殖がみとめられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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