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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻12号

1963年12月発行

文献概要

薬剤・1

月経前症候群に対するジース錠の治験

著者: 木下二亮1 栗林清彦1

所属機関: 1成城木下病院

ページ範囲:P.983 - P.987

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はしがき
 月経には,種々の随伴症状があることは周知の通りで,"月経随伴症"という名のもとに一括されるのが常である。
 その中には病因論的にかなり異質的なものを含んでいるのでその治療においても効果がまちまちとなり,きめ手がないという状態である。そこで小林教授はあまりにも漠然とした随伴症をもう少し整理する必要を説き,少なくとも次の2つのグループすなわち"月経前症候群"と"月経困難症"ぐらいには大別すべきであるとし,その上で改めて統計分析や病因論,あるいは治療効果の判定等を行なうことを提唱している。そうして,月経前症候群の成立には黄体ホルモンが大いに関係ありとし,これにGestagen Syndromeという名前を主張しているのは興味深い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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