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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻2号

1963年02月発行

研究

絨毛上皮腫の電子顕微鏡的研究

著者: 足高善雄1 奥平吉雄1 滝一郎1

所属機関: 1大阪大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.105 - P.110

文献概要

緒言
 電子顕微鏡が生物組織研究分野に登場して以来種々の細胞が観察され,幾多の業績が数えられる。しかしながら電顕像はある瞬間における細胞の状態を人工操作を加えた上で二次元的に把握したにすぎずその超微細構造の解釈には細心の注意を要するものである。絨毛上皮細胞より派生せる絨毛上皮腫(絨腫と略記す)が正常絨毛に比し細胞単位においても,形態上また機能上著しい変異を呈することは予測されるべきことであり,かかる変遷が細胞構成organellaにいかなる変化をもつて表現されるかを観察するには電顕は極めて有効な手段として用いられる。
 絨腫電顕的研究に関する文献は外国においてはこれを見ず,我国においても初めて渡辺(当教室)1),森2),井上3)が報告を行なつているにすぎない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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