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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻2号

1963年02月発行

臨床と薬剤 薬剤・2

分娩機転に関する研究(2)—relaxinと子宮頸のSphincter様機能

著者: 一条元彦1 氏家康秀1 遠藤義彦1 東岩井久1 村井憲男1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.165 - P.169

文献概要

はじめに
 今時妊娠分娩に関する研究は多彩にわたつているが,なかんずくrelaxin (これから述べるrela—xinはすべていわゆる第3ホルモンとしてのre—laxinで,杏林製薬株式会社製の筋弛緩剤Rela—xinとは別なものである)についての研究は興味深いものがある。relaxinは1926年Hisaw1)らにより発見されて以来,恥骨結合離開作用,骨盤靱帯弛緩作用などが知られるに至り,産科学的に重要なhormoneとして考えられるようになつた。われわれもまたrelaxinが子宮頚のsphincter様機能に調節的因子として作用することを知つたが,これは内外の文献に見ない新知見であり,かつ最近分娩時間短縮剤としてしばしば使用されるようになつたCervilaxin,Releasin,Lutrexin(いずれもrelaxin製剤である。現在本邦では米国ナショナルドラッグ社製,持田製薬株式会社販売のCervilaxinのみが発売されている)の作用機序の本態を解明するものとして注目されている。本文はそれらについての筆者らの実験成績を述べて見たい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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