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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻3号

1963年03月発行

婦人腰痛・1

婦人腰痛における腰椎および骨盤のレ線的変化

著者: 兼子和彦1 河井儀三1

所属機関: 1葛飾赤十字産院

ページ範囲:P.243 - P.248

文献概要

緒論
 腰痛の訴えは産婦人科受診者の中にかなり多くみられるものである。外来患者に関する腰痛発現の頻度は安井の4.5%,九嶋らの8.4%,鈴村らの3.3%および2.3%,大沢の3.6%などの記載がある。
 婦人腰痛には骨盤内の炎症,癒着および腫瘍,子宮の位置異常,子宮内膜症,自律神経性のもの,妊娠,分娩に由来するものなどその原因を産婦人科的変化におくものもかなり多い。しかし,腰痛自体が腰仙部に生ずる疼痛の総称であるため,その原因も多岐にわたり,産婦人科外来を訪れる腰痛には境界領域に属するものから整形外科,内科,泌尿器科など他科におよぶ広範なものが含まれている。従つて日常診療に際し腰痛と産婦人科疾患との間に明確な関連性を見出せないこともしばしば経験する。実際に腰痛は産婦人科的障害に基くものより背腰部の変化による場合の方が遥かに多いようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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