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連載 MY THERAPY in series・9
精神身体症に電撃療法
著者: 佐久間浩1
所属機関: 1賛育会東海病院
ページ範囲:P.301 - P.301
文献購入ページに移動 日常産婦人科の外来を訪れる患者の中に精神身体症,PSDと称すべきものにしばしば遭遇する。このPSDについて九嶋は詳細に述べ,療法とくに絶食療法,心理療法,薬物療法を唱えているが,絶食療法は患者側の都合でできなかつたり,心理療法も練達の医師でなければならず,そればかりか繁忙の中では,なかなか思うように行かないものである。従つて薬物療法としてはChlorpro—mazine,Reserpin,Mebrobametや最近はChlordiaze poxide (Contol,Balance)が用いられるようになつたが,これらの効果はある者には有効であり,まことに便利であるが,PSDの全てに有効であるとは残念ながら認め難いのである。それで筆者は薬物療法の無効と思われる者に対してCevetiおよびBiniの考案した電撃療法(Electroschockther—apie以下ESと記す)を行なつて効果を認めているので,以下に簡単に述べることとする。
筆者はESの実施に当つて,患者の心,腎,肝および全身状態を充分検査したうえで行なうのはもちろんであるが,患者にラボナール0.3grにテラプチクを混じたものを静注して行なうし,人眼につかない安静室を使用,患者にはESの器具は絶対見せないようにし,患者に対して「少し眠るような特別な治療をしますから」といい聞かせて行なつている。
筆者はESの実施に当つて,患者の心,腎,肝および全身状態を充分検査したうえで行なうのはもちろんであるが,患者にラボナール0.3grにテラプチクを混じたものを静注して行なうし,人眼につかない安静室を使用,患者にはESの器具は絶対見せないようにし,患者に対して「少し眠るような特別な治療をしますから」といい聞かせて行なつている。
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