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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻4号

1963年04月発行

文献概要

腟炎・3

トリコモナス腟炎に対するクロールダントインの使用経験

著者: 一宮勝也1 鈴木福子1 吉田種臣1 浜口治雄1 川島一利1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.347 - P.348

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はしがき
 産婦人科外来におけるトリコモナス腟炎の難治性については,しばしば臨床家を困惑させるものであり,最近においても大川他(1662)は,この点について詳細な検討を試みている。一方,トリコモナス原虫に対する薬剤の進歩は,目をみはるものであり,数多くの薬品が発見されて次々と市販されており,いずれも一次治癒率は100%に近いのである。
 しかし,再感染によるのであるか,あるいは根治しえないためであるのか,その再発例は,どの薬剤においても現実に多くみられ,松本他(1962)の調査では各種の薬剤を投与した19報告で,10.5%から64.0%において再発が報告されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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