文献詳細
文献概要
腟炎・3
トリコモナス腟炎に対するクロールダントインの使用経験
著者: 一宮勝也1 鈴木福子1 吉田種臣1 浜口治雄1 川島一利1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.347 - P.348
文献購入ページに移動産婦人科外来におけるトリコモナス腟炎の難治性については,しばしば臨床家を困惑させるものであり,最近においても大川他(1662)は,この点について詳細な検討を試みている。一方,トリコモナス原虫に対する薬剤の進歩は,目をみはるものであり,数多くの薬品が発見されて次々と市販されており,いずれも一次治癒率は100%に近いのである。
しかし,再感染によるのであるか,あるいは根治しえないためであるのか,その再発例は,どの薬剤においても現実に多くみられ,松本他(1962)の調査では各種の薬剤を投与した19報告で,10.5%から64.0%において再発が報告されている。
掲載誌情報