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綜説 子宮頸癌・2
子宮頸癌発生の内分泌学的考察
著者: 古賀康八郎1 岡村靖1 田中祥照1
所属機関: 1九州大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.385 - P.391
文献購入ページに移動子宮頚癌の発生と関係あると考えられる因子については従来多くの報告があるが,いまだ本症予防に役立つような要因は全くないといつても過言ではない。
子官頚部上皮の増殖は各種ホルモンの影響下にあることが知られており,頚癌発生についても内分泌環境が関与しているであろうことは想像にかたくない。私達はこれらの点を解明せんとして,従来,子宮頚癌患者の内分泌環境について検討してきた1),2),3),4)。その結果,種々の異常があることを報告した。しかし,これらの成績は,担癌による二次的変化か,あるいは,発癌前よりの変化で発癌と関連しているかの鑑別は明らかでない。これらの点を解明するために,子宮頚癌患者の発癌前の内分泌環境を調査するとともに,実験的発癌における内分泌環境ことにSteroidhormonesとの関連について検討した。
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