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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻5号

1963年05月発行

文献概要

綜説 子宮頸癌・3

岡大婦人科外来における子宮頸癌早期検出法

著者: 橋本清1 大谷恭一郎1 新太喜治1 安木邦昌1 西原照夫1

所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.393 - P.399

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はじめに
 岡山大学産婦人科外来において昭和31年以来系統的に行なつている子宮頚癌早期検出法について略記しよう。我々の外来には毎日多数の患者が子宮癌を心配して来院する。大体15〜20人の外来新患の中に1人の割合で肉眼的に明らかな子宮頚癌患者が混つていることになる。しかしこのような患者はもはや早期検出の対象とはならない。直ちに入院予約をとらせて入院後臨床的にまた組織学的に確定診断を下した上で根治療法を行なうことにしている。ところが普通の外来診察では癌とも非癌とも言いきることのできないような疑わしい腟部糜爛の患者,あるいは癌をひどく心配して来院したような患者が,我々のCancer Detecting Clinicにおける検査対象となるわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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