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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻5号

1963年05月発行

文献概要

連載 MY THERAPY in series・10

開腹術患者の術後回復に蛋白同化ステロイド

著者: 佐々木寿男1

所属機関: 1埼玉中央病院

ページ範囲:P.407 - P.407

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 生体は外科的侵襲を受けると,蛋白代謝ことにその異化作用が著明に亢進し,一般に術後数日間の窒素の負平衡状態が不可避となる。臨床的には全身脱力感,食思不振,体重減少などの諸症状を示すが,適正な適応のもとに確実な手技により実施された開腹術患者においては,これらの病態は漸次回復過程へ入り,順調な経過を示すことが本来の姿であつて,これはわれわれが日常つねに経験しているところである。しかしこうした術後の数日間に,特に質の優れた蛋白同化ステロイドを投与すると,術後経過を更に改善促進することができるのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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