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臨床 妊娠中毒・1
産婦人科領域におけるホモシステンの使用経験
著者: 奥山通雄1 沢山興1 内田千吉1
所属機関: 1大阪鉄道病院産婦人科
ページ範囲:P.423 - P.426
文献購入ページに移動妊娠中にしばしば発生する妊娠中毒症については,その成因に定説がなく,従つてその治療法も多種多様であるが,いずれも対症療法の域を脱していない。本症は妊娠初期には妊娠悪阻として,晩期には妊娠腎,子癇などとして現われるが,これらはいずれも妊娠に基づく代謝異常あるいは中毒性物質によるものであるとの見解から代謝の中心である肝機能の改善さらには解毒作用に最も協力的な肝の庇護に従来より力が注がれていたのも当然である。
一般に肝疾患あるいは肝障害の治療には,従来より,各種の糖質,ビタミン類および強肝剤などの使用に平行してアミノ酸の投与が行なわれている。特に含硫アミノ酸が不可欠とされ,一般にメチオニンが広く使用されている。
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