文献詳細
文献概要
臨床 妊娠中毒・2
後期妊娠中毒症の治療劑として使用したSaltronの臨床成績
著者: 上野雅清1 磯晴男1
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.427 - P.432
文献購入ページに移動緒言
後期妊娠中毒症の治療薬剤として,今日ではAcetazolamideに変り,Benzothiadiazine系薬剤が広く使用されている。これはBenzothiadia—zine系薬剤がAcetazolamideと異なり,Aci—dosisを起すことがなく,且つ,Kの排泄もそれほど著明でないことなどによつている。
Benzothiadiazine系薬剤は周知の如く,Chlo—rothiazideに端を発し,すでに数種のものが臨床上使用されている。この一連のもののほか,構造を異にするChlorthalidoneなども現われて,それぞれその長所を競つているが,今回は我々も,Benzothiadiazine系薬剤の基本骨格であるBe—nzenedisulfonamideの誘導体であるSaltron(第一製薬)を使用し,2・3の臨床治験を得たので報告する。
後期妊娠中毒症の治療薬剤として,今日ではAcetazolamideに変り,Benzothiadiazine系薬剤が広く使用されている。これはBenzothiadia—zine系薬剤がAcetazolamideと異なり,Aci—dosisを起すことがなく,且つ,Kの排泄もそれほど著明でないことなどによつている。
Benzothiadiazine系薬剤は周知の如く,Chlo—rothiazideに端を発し,すでに数種のものが臨床上使用されている。この一連のもののほか,構造を異にするChlorthalidoneなども現われて,それぞれその長所を競つているが,今回は我々も,Benzothiadiazine系薬剤の基本骨格であるBe—nzenedisulfonamideの誘導体であるSaltron(第一製薬)を使用し,2・3の臨床治験を得たので報告する。
掲載誌情報