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研究 子宮頸癌・3
子宮頸癌周囲組織の肥胖細胞について
著者: 野田起一郎1 姉歯皎1 大久保隆利1 駒幸男1 遠藤延三郎1
所属機関: 1東北大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.477 - P.482
文献購入ページに移動子宮頚癌において間質と実質との関連を重視したC.P.L.分類7)が手術子宮頚癌の予後を比較的適確に表わした事実1)に基づき,大久保20)および駒21)は電子顕微鏡的にC.型およびP.L.型の差異を追究した結果,腫瘍基底膜の状態およびコラーゲン形成にかなりの差があることを認めた。一方北西8)はヘパリンが溶液性コラーゲンの線維形成作用を強化し,この際,肥胖細胞が密接なる関係を有することを報告している。このような報告に照らし,肥胖細胞と癌予後との関係が推定されるので著者らは電子顕微鏡用に作成したメタクリレート包埋ブロックより光学顕微鏡用トルイジンブルー染色標本を作り,metachromasiaを示す顆粒を有する肥胖細胞を数量的に観察し,C.P.L.分類との関係更にリンパ節転移の有無との関係につき興味ある知見を得た。
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