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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻6号

1963年06月発行

薬剤・3

人工妊娠中絶静脈麻酔時における術中・術後の悪心・嘔吐などの副作用防止対策としてのStrocain錠の使用経験

著者: 小国親久1 新井田孝市1 稲垣豊2

所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科学教室 2苫小牧市王子病院

ページ範囲:P.521 - P.525

文献概要

まえがき
 麻酔の進歩により,従来,無麻酔〜局所麻酔を行なつていた人工妊娠中絶にも静脈麻酔・吸入麻酔などが使用されるようになつた。とくに静脈麻酔は,近来,驚異的に使用されるようになり,副作用が少なく麻酔が完全な短時間静脈麻酔剤が続々創製されるに至つた。しかし,学者達のかかる努力にかかわらず,呼吸抑制の如き重症な副作用は別としても,興奮・咳・吃逆とくに悪心・嘔吐などの副作用を術中または術後におこし我々をあわてさせることがしばしばある。これが予防対策として筆者の1人稲垣は,さきに6140Rp (Nova—min)の注射を用い有効であることを発表したが,注射という繁雑をさけ,内服するだけでその効果の期待できるものをさがしていたところ,今回,Strocain錠を使用する機会をえ,予期以上の良い結果をえたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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