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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻6号

1963年06月発行

薬剤・4

ピリドキサール燐酸(ピドキサール)による妊娠悪阻の治療

著者: 中村猪三郎1

所属機関: 1順天堂大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.526 - P.528

文献概要

まえがき
 妊娠悪阻の発生機序,病態生理に関しては未だ定説がなく,したがつて治療法も多種多様で,大部分が対症療法の域を脱していない。妊娠悪阻の場合,中枢神経系,自律神経系,内分泌系,血液性状などに変化がおこり,これらが代謝に種々の障害を与えることは明らかである。
 近時,妊娠時の各種代謝,肝機能などが徐々に究明され,ビタミンB6との関係が重要視されつつある。今回中外製薬より活性型ビタミンB6—Pyridoxal-Phosphate−10mgを含んだピドキサール注射薬の提供を受けたので,これを妊娠悪阻患者に使用し,治療効果を検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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