文献詳細
薬剤・4
文献概要
まえがき
妊娠悪阻の発生機序,病態生理に関しては未だ定説がなく,したがつて治療法も多種多様で,大部分が対症療法の域を脱していない。妊娠悪阻の場合,中枢神経系,自律神経系,内分泌系,血液性状などに変化がおこり,これらが代謝に種々の障害を与えることは明らかである。
近時,妊娠時の各種代謝,肝機能などが徐々に究明され,ビタミンB6との関係が重要視されつつある。今回中外製薬より活性型ビタミンB6—Pyridoxal-Phosphate−10mgを含んだピドキサール注射薬の提供を受けたので,これを妊娠悪阻患者に使用し,治療効果を検討した。
妊娠悪阻の発生機序,病態生理に関しては未だ定説がなく,したがつて治療法も多種多様で,大部分が対症療法の域を脱していない。妊娠悪阻の場合,中枢神経系,自律神経系,内分泌系,血液性状などに変化がおこり,これらが代謝に種々の障害を与えることは明らかである。
近時,妊娠時の各種代謝,肝機能などが徐々に究明され,ビタミンB6との関係が重要視されつつある。今回中外製薬より活性型ビタミンB6—Pyridoxal-Phosphate−10mgを含んだピドキサール注射薬の提供を受けたので,これを妊娠悪阻患者に使用し,治療効果を検討した。
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